【281個目】FINAL FANTASY VII REMAKE(HARD辛いって)
- 2020/05/01(Fri) 20:28
- →評価 10~14点
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クリアまでは60時間。オンライントロフィーは無し。
■情報解禁から五年
「FINAL FANTASY」シリーズの中で屈指の人気を誇る「FINAL FANTASY VII」(以下FF7)。
そのFF7が「REMAKE」と銘打ち、最近の技術の下で復活を遂げた。
本来ひとつのタイトルで完結する予定だったものが、容量とスケジュールの都合で分作化。
このことは従来のファンからは賛否を問う声が多かったが、いざ発売されてみるとその不満を一蹴。
日本国内でも発売から一か月も経たずにメガヒットとなり、国民的RPGの名はいまだ健在、というところだろう。

■圧巻のグラフィック
あまりにも美しすぎる画像はPS4における最高峰。直近で発売されたタイトルの中はデス・ストランディングがあげられるが、本作は間違いなくそれを超える出来。
▼シリーズ定番の召喚獣「イフリート」

家庭用ゲーム機とは思えない仔細に渡った書き込み量は圧巻の一言に尽きる。店の壁や看板、遠景などを隅々まで細かくチェックしていると、ストーリーを進める手が止まるのも仕方がない。次世代機の発売まで、これを超す作品は現れないはずだ。
この衝撃はPS1でのFF7オリジナル版の発売前夜に似ている。オリジナル版のときは、雑誌に紹介された華麗なCG群に次代のゲームの未来、そして可能性を感じたものだが、今回は家庭用ゲーム機の発展の到達点を見るような感じで、感慨深いものがあった。


■ゲームシステムは
最近のFFシリーズにならうように、RPGでありながらアクション要素を多く取り入れている。
とは言っても無双のようなお手軽アクションではなく、フロムゲーに代表する死にゲーの類でもない。
あくまで本質はRPGであり、アクション要素はそれを表現するための方法のひとつである。
例えばこれがアクションゲームならば、プレイヤーの力量次第で全ての敵をノーダメージで倒せることが大前提の作りをしなければならないわけだが、本作はあくまでRPGなので、ダメージ効率と応酬をメインにしたゲームデザインになっている。
自分はアクションゲームの感覚で遊んでしまうので、敵の回避できない攻撃や、その判定の曖昧さ、、どうしても「作りの雑さ」と捉えてしまうのだが、そこは割り切らなければならないかもしれない。
難易度は4つから選択できる。CLASSIC、EASY、NORMAL。そしてクリア後に現れるHARDである。
このうちCLASSICとEASYは操作性に違いがあるものの難易度的にはほぼ同じで、ライト層に向けた調整になっている。
NORMALは難度的には急にシビアになり、ストーリー後半になるとボタン連打では切り抜けられず、プレイにも戦略が求められるようになる。EASYとNORMALでクリア報酬に差はないので、一週目はEASYでクリアしても良い。
■ここからはトロフィーの話
トロコンには最低2周クリアが必須。だが、正直このゲームのスタイルで2周クリアは疲れた。
強引な分作のためにゲームの展開がやけに間延びをしているというか、付け足された感があり、2周目はとてもじゃないが楽しいとは言えなかった。
実際には前評判以上に面白いと感じている人も多くいて、これには自分も賛同したいのだが、2周必須はおそらく過去のFFシリーズにもなかったのではないだろうか。
これなら1周目からHARDで挑戦出来るような調整をしてもらいたかったと思う。
以下、気になるトロフィーをいくつか
・すべてを超えし者「難易度HARDモードですべての章をクリアした」
個人的には本作の最難関。
MP回復無しについては、道中に配置された神羅ボックスをセーブ&ロードで復活させる技を使えば、多少甘えたプレイが許させる。
ただしこの技が使えない連続バトルでは、HARDの醍醐味が堪能できるはずだ。
自分の場合は「全HARDクリア」⇒「神羅シミュレータの制覇」の順に攻略したが、「神羅シミュレータの制覇」のクリア報酬「神々の黄昏」が優秀な性能をしているため、先にそちらを手に入れておいたほうが攻略が楽になるかもしれない。
・伝説のなんでも屋「すべてのクエストをクリアした」
全26個。クリア後に見れるPLAY LOGで消化数を確認可能。EXTRAクエストは対象外。
■総括
華麗なCG、スタイリッシュにデザインされたインターフェース。
常に家庭用ゲーム界の最前線を走り続けてきたFFだが、そのブランドイメージは本作でさらに確固たるものになったに違いない。
くどいようだが、プレイヤーの間で渦巻いていた分作への抵抗感を実力で黙らせたのは流石だろう。
トロフィー設定で言えば無難なイメージ。HARDモードについてはおそらくライト層はプレイしないと思うので、そこはある程度のやりこみが前提にあり、それに難度が付いてくる形で妥当といったところだろうか。
今後何作続くかわからないが、個人的には2周必須のようなトロフィー設定は見直して欲しいものだ。
最後に蛇足だが。価格設定が強気すぎる。これは言っておきたい。したがってコスパは0点だ!

評価(5段階)
プレイ時間 ★☆☆☆☆
コスパ ☆☆☆☆☆
スキル ★★★★☆
攻略情報 ★★★☆☆
面白さ ★★★★☆
総合評価 12点 (25点満点)
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